※イベント情報は変更になる場合があります。事前にご確認の上おでかけください。
2021年6月22日、神戸ルミナリエ組織委員会は、今年の「第27回神戸ルミナリエ」開催を中止することを発表しました。
神戸ルミナリエが中止になるのは、昨年に続いて2年連続となります。神戸ルミナリエ組織委員会は、昨年と同様、代替イベントなどの開催を検討するとしています。
神戸ルミナリエ組織委員会オフィシャル
開催中止の理由は、例年300万人以上もの人出があり、会場内や順路が大変混雑し、密集・密接状態が発生することから、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し中止を決定したそうです。
神戸ルミナリエは、ディレクター、デザイン、設計、制作はイタリアに発注しており、照明機材もイタリアから輸入しています。
今後、新型コロナウイルス感染症の収束時期や拡大状況が見通せないことから、イタリア人職人が日本へ入国できるかどうかがわからず、作品の制作を発注した後に神戸ルミナリエを中止した場合、多額のキャンセル料が発生することも理由の一つです。
昨年の代替イベントでは、「カッサアルモニカ」の展示、「神戸ルミナリエ映像の配信」、サンテレビでの神戸ルミナリエを特集したテレビ番組「私と神戸ルミナリエ」の放送などが行われました。
神戸ルミナリエ2020 代替イベント
神戸ルミナリエ2021 代替イベント
※1 ロソーネとは、イタリア語で“バラ窓”を意味する。アーチ型の作品(ガレリア)の最終地点に設置されている直径約3mのルミナリエ作品。
※2 Spot Tourとは、登録されている地域の観光スポットを巡るデジタルツアーに参加して観光スポットを訪問すると、位置情報を用いてデジタルスタンプを収集ができる他、観光スポットを訪問した日時や写真が履歴としてアプリ内に保存されるデジタル観光ツアーガイドアプリ(会員登録不要、無料)。
神戸ルミナリエは、阪神淡路大震災で亡くなられた方々への鎮魂と、神戸市の復興と再生を不死鳥になぞらえ、1995年から毎年12月に行われている光の祭典です。
初めてルミナリエが開催された当時の神戸市は、大震災の無惨な傷跡が市内の各所に残っており、復興もままならない状況での開催でしたが、神戸ルミナリエの暖かい光は被災地・神戸の街の混沌とした空気の中で神戸っ子たちに勇気と感動と夢と希望の光を見せてくれました。
以来、阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と大震災の記憶を後世に語り継ぐとともに、神戸のさらなる魅力発信と神戸地域への集客を目的に、神戸の希望を象徴する神戸の冬のイルミネーションイベントとして定着しています。
毎年1月17日には、亡くなられた方々の慰霊と鎮魂、そして震災から生まれた「きずな・支え合う心」、「やさしさ・思いやり」を次世代に語り継いでいくため、「阪神淡路大震災1.17のつどい」がルミナリエの会場と同じ場所の東遊園地で開催されています。
ルミナリエの語源はイタリア語で電飾を意味する言葉です。Illuminazione Per Feste(祝祭のためのイルミネーション)
ルミナリエ作品は、ヨーロッパバロック時代(16世紀後半、ルネッサンス末期)に盛んに創られた祭礼、装飾芸術のひとつとして誕生した光の魅力を駆使した建築物を起源としています。
神戸ルミナリエでは、旧居留地の仲町通や東遊園地を独特の幾何学模様で構成されたイルミネーションで飾ります。神戸ルミナリエのデザインは、ルミナリエの本場イタリアの芸術家によってデザインされていて、まさに「光の彫刻」、「光の芸術」です。
1995年の第1回から、2010年の第16回までは、暖かみのある電球が使われてきましたが、東日本大震災が発生した2011年の第17回以降は、省エネと経費削減の観点から、作品の一部にLEDを使用してきました。2015年の第21回では、開催以来はじめて、すべての電球がLEDに変えられました。
神戸ルミナリエハートフルデーの入場は身体障害者やハンディキャップを持つ人と介護・付き添いの方に限られます。事前の予約や申し込みは必要ありません。開催場所は東遊園地でのみの点灯になり、旧居留地では開催されません。
例年、神戸ルミナリエの試験点灯は、ハートフルデーの前日か前々日の午後9時30分頃から行われます。点灯は午後10時頃からです。試験点灯の日程は公表されておりませんので、周辺道路の交通規制は行われません。車道は車が通行しますので、観覧の際には十分ご注意ください。
試験点灯がハートフルデーの前日に行われたのは、過去に数回しかありません。ハートフルデーの前日は、試験点灯の予備日としているのかもしれません。
1995年、阪神淡路大震災で亡くなられた方々への慰霊と鎮魂の「送り火」としてはじまった神戸ルミナリエ。点灯式では、阪神淡路大震災で亡くなられた方々へ「黙祷」を捧げ、犠牲者の追悼と神戸の復興を願い、歌い継がれてきた「しあわせ運べるように」を合唱します。
開催場所はメイン会場の東遊園地ではありませんのでご注意ください。
神戸ルミナリエ会場内での発売期間は、ルミナリエの会期と同じ
2018年まで、東遊園地の南には噴水広場があり、「踊る!神戸の光のファウンテン」が開催されていました。
2019年は、神戸市役所の建て替えにともない、花時計が噴水広場に移設され、名称が「花時計広場」に変更されました。
2018年まで噴水広場で開催されていた「踊る!神戸の光のファウンテン」も、名称を「神戸ディライトファウンテン」に変え、神戸ルミナリエ協賛行事として開催されます。
「神戸ディライトファウンテン」では、音楽に合わせて光が躍動するルミナリエ作品を設置し、神戸市や兵庫県の食品関連企業を中心とした地元の逸品を提供するブースの展開や、ジャズライブのステージなどを実施します。
また、ルミナリエのメイン会場となる「東遊園地」のフラワーロード沿いには、神戸のグルメや各地のB級グルメなど、たくさんの飲食ブースや屋台が立ち並びます。
昔ながらのお好み焼きや焼きそば、イカ焼きなどの屋台から、おしゃれで高級感のあるグルメ、日本各地のB級グルメなど、子供から食通の大人までが楽しめるお店がたくさん出店します。
ルミナリエ会場の詳細な地図は下記をご覧下さい。
神戸ルミナリエのアクセス・会場ルートマップ
神戸ルミナリエの入り口の玄関装飾「フロントーネ」、天井と壁で囲まれた回廊「ガレリアコペルタ」、アーチになった光の回廊「ガレリア」を通って、メイン会場となる「東遊園地」へ向かいます。
2015年から、すべての電球がLEDに変えられ、入り口付近のデザインも大きく変更されました。これにより、神戸ルミナリエの入り口がいっそう明るく光り輝き、華やかさが増しています。
2017年は、「神戸開港150周年」と「兵庫県政150周年」の記念の年で、東遊園地にはそれらを記念した作品が展示されました。
神戸市役所の24階は、展望フロアになっていて、神戸の街を360度眺めることができます。ここからは、神戸ルミナリエのメイン会場となる東遊園地を見下ろすことができ、ルミナリエの形状がよくわかります。