6月17日、神戸ルミナリエ組織委員会は、今年の「第26回神戸ルミナリエ」開催を中止することを発表しました。
神戸ルミナリエ2020中止 26年の歴史で初の中止
神戸ルミナリエは、1995年から毎年12月に開催されている「光の祭典」で、毎年300万人以上が訪れる神戸で最大規模の冬のイベントです。
神戸ルミナリエが中止になるのは、26年の歴史で初めてとなります。神戸ルミナリエ組織委員会は、代替イベントなどの開催を検討するそうです。
神戸ルミナリエ組織委員会オフィシャルサイト
神戸ルミナリエの廃止か存続か
1997年の第3回開催時には、本来の目的に対する正当性の喪失と、経済効果の減少を理由に廃止案が浮上し、その後、毎年のように「神戸ルミナリエの廃止」がつぶやかれるようになりました。
2000年には、県外からの来場者が県内の来場者を初めて上回り、この頃から、観光イベントとしての方向性が強くなり、兵庫県と観光ひょうご復興推進協議会は、神戸ルミナリエを観光イベントとして、観光名所ガイドブックに掲載しました。
2004年には、約538万人が来場しましたが、この年をピークに来場者数は減少し始め、2005年と2006年には2年続けて赤字を計上し、「神戸ルミナリエの廃止案」が再燃しました。
赤字回避のために「ルミナリエ募金宝くじ」、「一人100円募金」、「クラウドファンディング」などを行い、近年では黒字が続いています。
神戸ルミナリエは、ディレクター、デザイン、設計、制作はイタリアに発注しており、照明機材もイタリアから輸入しています。
今回の新型コロナウイルス感染拡大で、多くの企業で経営状態が悪化し、倒産する企業や、失業者が増えています。
これを機に、日本国内のデザイナーや国内企業を使って開催できないものかと思ってしまいます。
中止・延期が決定した神戸市のイベント
中止 8月22日 こうべ海の盆踊り2020 メリケンパーク
中止 10月31日 第50回みなとこうべ海上花火大会 メリケンパーク
延期 11月15日 第10回 神戸マラソン 神戸市内
中止 12月上旬 第26回神戸ルミナリエ 神戸旧居留地・東遊園地