先日、長年思い悩んできた「ステンレス製のフライパン」を購入しました。
現在使っているフライパンは、リバーライト(RIVER LIGHT)の「鉄製のフライパン」です。
リバーライトの鉄のフライパンは、もう20年近く使っています。
リバーライトの鉄のフライパンを購入するまでは、フッ素やテフロンなどで表面がコーティングされたアルミ製のフライパンを使っていましたが、現在は鉄のフライパンのみを使用しています。
表面加工されたフライパンは、使い始めはくっつかなくていいのですが、どんなに大事に使っても、1~2年で表面加工の効果がなくなってくるので、食材がくっつき始めるとその都度買い替えていました。
リバーライトの鉄のフライパンの不満
リバーライトの鉄のフライパンは、20年経っても表面状態は変わりなく、使い勝手も購入当時のままで、経年劣化もなく使い続けています。
長年、鉄のフライパンを使い続けてきて、一つだけ不満があります。
それは、イタリア料理でよく使う「トマトソース」や、中華料理でよく使う「酢」などを使う料理では、調理時間が長くなると、表面が変色することがあります。
短時間で調理して、調理後すぐに食器に移せばそれほど気になりませんが、長時間煮込んだり、調理後そのまま放置すると、味や香りが鉄臭くなります。
「トマトソース」や「酢」、「塩分」の多い料理を作るときには、「ステンレスの鍋」を使っているのですが、鍋は大きさに比べ深さがあるので、フライ返し(ターナー)が使いにくく、食材を炒めにくかったりします。
リバーライトの鉄のフライパンを使い始めてから、「トマトソース」や「酢」を使うときには、いつも「ステンレスのフライパンがほしいな」って思っていました。
ステンレスのフライパンを購入
ステンレスのフライパンて、結構高いんですよね。ステンレスのフライパンもピンキリですが、同じ大きさでもリバーライトの鉄のフライパンよりも高かったりします。
鉄のフライパンもそうですが、ステンレスのフライパンは、近所のホームセンターやスーパーでは品揃えが薄く、調理器具の専門店に行かなければ現物を見ることができません。
なので、ほしいと思っていても、ステンレスのフライパンの購入には至りませんでした。
炒めたあとに煮込むような料理や、イタリアンなどトマトを使う料理には不満を抱きつつもステンレスの鍋を使っていたのですが、20年近くも思い悩んだ末に、とうとうステンレスのフライパンをポチってしまいました。
購入したステンレスのフライパンはこれ!
購入したときの金額は、本体が17,050円、フタが4,400円で、合計21,450円。なんと、リバーライトの鉄のフライパンが3枚から4枚も購入できる金額です。
購入した理由は、大きさが「30cm以上」、「樹脂パーツを使っていないオールステンレス」、「無水調理」ができる、「見た目」、販売会社の所在地が「神戸市」ということ。
フライパンのサイズ
購入条件で外せなかったのが、大きさが「30cm以上」。この条件を満たす製品は少なく、30cm以上のフライパンは業務用のものが主流となり、とても高価になります。
うちのガスコンロはバーナーの中心間の距離が34cm。鍋やフライパンを並べて置く場合、その半分の17cmがフライパンや鍋の最大の半径となります。つまり、鍋やフライパンを並べておける最大のサイズは34cmになります。
30cm以上のフライパンはとても大きくて重いので、一般家庭では28cmぐらいまでのフライパンがよく使われているサイズではないかと思います。
28cmでもかなり大きいと思いますが、底面の直径は20cm程度しかありません。
4人家族の場合、食べざかりの男の子が2人いると、少し大きめのステーキやハンバーグなどを一度に焼くには、フライパンを2枚用意しなければなりません。
ステーキ、ハンバーグ、餃子などを大量に作る場合には、鉄板やプレートでもいいのですが、使用頻度が低い上、フタとセットの場合、取り回しや収納に難があるので却下!
フライパンは、毎日使うものなので出しっぱなしにできるので、どんなに大きくても収納の心配はなし!
そして、30cm以上のフライパンが何よりも便利なのは、パスタを折らずに茹でることができるところです。
また、煮物も広くて浅いフライパンを使うほうが火の通りも早く、煮詰める場合も汁気が早く飛び、時短にもなります。さらに、揚げ物にも向いており、天ぷら鍋を使うよりも大量の揚げ物もこなせます。
浅型のフライパンと、テーパーパンやソテーパンのような高さが10cm程度の深型のフライパンを1枚づつ持っていると、大抵の料理は2枚のフライパンだけでこなせてしまいます。
ビタクラフト(Vita Craft)を選んだ理由
購入するにあたって候補に上がっていたのは、「本間製作所 仔犬印 プロデンジフライパン」、「フィスラー(Fissler) プロコレクション」など。
この中で最後まで迷ったのが、「本間製作所 仔犬印 プロデンジフライパン 33cm」で、このフライパンは、日本製で唯一の単層構造。単層でも厚みが3mmもあるので焼きムラが起きにくいそうです。
「仔犬印 プロデンジフライパン」には36cmの大きな物もあり、最後まで悩みましたが、取っ手の形状がフライパンの縁から立ち上がっているので、高さが高くなりすぎることが気になり、最終選考から外れました。
結局、「全面5層構造」と「無水調理」に惹かれて、ビタクラフト(Vita Craft)のステンレス製のフライパン「プロ フライパン 32cm」をチョイスしました。
いいものを使っても、美味しい料理が作れるわけではないので、ほとんど自己満足の世界です。
ただ、表面加工した安いフライパンをいくつも買い換えることを思うと、そう高くもないかなと、言い聞かせています。
例えば2000円のフライパンを3年ごとに買い替えたとして、30年で約20000円にもなります。
そう考えると、経年劣化しにくく丈夫なステンレスのフライパンは、一生使えるものと考えると、そんなに高い買い物でもないですよね?
ステンレスのフライパンの使い方
ステンレスのフライパンの使い方は、鉄のフライパンや中華鍋と同じで、ポイントは「予熱」と「油慣らし(油返し)」。
表面加工されていない鉄やステンレスなどのフライパンは、「予熱」と「油慣らし」をしないと食材がフライパンにくっつきます。
「予熱」と「油慣らし」ができると、表面加工のフライパンと同じように表面に食材がくっつかなくなります。
「予熱」と「油慣らし」の方法は、ネットを検索すればたくさんヒットしますので、それらを参考にしてください。中には間違った方法を紹介するWEBサイトもありますので、ご自身でご判断ください。
「油慣らし」と聞くと油を大量に使うイメージがありますが、油をキッチンペーパーでフライパンの表面に薄くひく程度で十分です。
「予熱」と「油慣らし」が正しくできるようになると、チャーハン、餃子、焼きそば、目玉焼きなど、表面加工していないフライパンではくっつきやすい料理も難しくありません。
弱火で調理する場合には、「予熱」と「油慣らし」をしなくても食材がくっつきにくいです。ステンレスのフライパンを使いこなすコツは「火加減」です。食材がくっつくいた場合には、フライパンを一旦日からおろして、濡れ布巾でフライパンの底を冷やすと食材が剥がれやすくなります。
ビタクラフトの使い方 ビタクラフトのステンレス鍋・ステンレスフライパンの特長を活かした、基本の調理方法
鉄のフライパンは洗わないほうがいいの?
鉄のフライパンは「洗うな」と言われますが、油がコテコテに残った状態では不衛生で、ニオイ移りなども気になります。
また、長年使った天ぷら鍋のように、油汚れが蓄積してくると、焼きムラができたり、食材が焦げ付きやすくなります。
私は、鉄のフライパンも、表面加工のフライパンと同じように洗剤で洗っています。使い込んだ鉄のフライパンは、洗剤とスポンジだけではかんたんに油の被膜は落ちません。
焦げ付きやこびりつきがある場合には、水を流しながら金属タワシで優しく撫でるように洗うといいと思います。このとき、洗剤を使わなければ、油の被膜は落ちません。
毎日使うのであれば、洗ったあとで水分がなくなるまで火にかけると、油をひかなくても錆びることはありません。
フライパンや鍋の汚れ落としには「重曹を使うと良い」と紹介しているWEBサイトが多いですが、茶色くベタベタした油汚れには効果的ですが、炭化した焦げ付きにはクエン酸のほうがよく落ちるような気がしています。
ただ、強い酸やアルカリはフライパンや鍋の素材を侵食しますので、特に鉄、アルミ、銅などの素材の場合には、長時間つけたままにしないほうがいいです。
鉄のフライパンを重曹やクエン酸を使って洗浄したときや、長期間使わない場合には、「油慣らし(油返し)」をした方が良いです。
その点では、ステンレスのフライパンはサビや腐食に強いので、普通の鍋と同様に、洗って濡れたまま放置しても大丈夫です。
今となっては、鉄のフライパンよりも、食材を選ばないステンレスのフライパンのほうが使いやすく、メンテナンスも楽だし、もっと早く購入すればよかったと思います。
今度は、ビタクラフト プロ ソテーパンの20cmか24cmを購入しようかと検討しています。フライパンとソテーパンの2つを持っていれば、大抵の料理がこなせると思います。