新型コロナワクチン接種開始
全国で新型コロナウィルスの感染者が減ってきました。
緊急事態宣言の直後から感染者数が減少に転じましたので、緊急事態宣言の効果だとは思えませんが、感染者が減った原因が何であるにしろ、感染者の減少は喜ばしいことです。
日本では、2021年2月17日から新型コロナウイルスに有効とされるワクチンの接種が始まります。
先行接種は、全国の100病院で約4万人の医療従事者に接種される予定になっています。
初日となる2月17日は、首都圏の8病院で125人に摂取されます。
ワクチンの接種で集団免疫を得ることができれば、新型コロナウイルスが収束すると期待されています。
兵庫県のワクチン先行接種は2月18日以降
兵庫県では、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への先行接種が、2月18日から下記の医療機関で実施されます。
・関西労災病院(尼崎市)
・神戸労災病院(神戸市中央区)
・国立病院機構神戸医療センター(神戸市須磨区)
・神戸中央病院(神戸市北区)
神戸市のワクチン接種スケジュール
神戸市でも、3月初旬にワクチン接種のコールセンターを開設し、3月下旬には高齢者へ「接種券(クーポン)」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」を発送します。
その後、ワクチン接種の予約受付を開始し、4月上旬には高齢者へのワクチン接種を開始するスケジュールになっています。
※接種のスケジュールは、各自治体の人口構成によって大きく変わってくるため、居住する自治体の発表を確認してください。
新型コロナウイルスワクチン接種 兵庫県
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について 神戸市
新型コロナウイルスの集団免疫の効果
新型コロナウイルスの拡散を収束させるには、現状では、集団免疫を得ることしかないとされています。
人口の一定割合以上が、新型コロナウイルスに対する免疫を持つと社会全体を新型コロナウイルスの感染から守ることができると考えられています。
どのくらいの割合で集団免疫を持つと効果があるのかは、エビデンスに乏しく、明確なデータは得られておりませんが、人口の50%~70%が集団免疫を持つと、新型コロナウイルスの感染拡大が押さえられると考えられています。
日本では、2月17日から新型コロナウイルスに有効とされるワクチンの接種が始まります。
先進国の中では最も遅い接種開始となりますが、その分、副反応や効果の是非などを検証する時間があることになります。
2月17日からコロナワクチン接種開始
日本で使われるワクチンの種類は、「モデルナ社」、「アストラゼネカ社」、「ファイザー社」が主になりますが、現時点で薬事承認されているのは、ファイザー社のワクチンのみです。
ワクチンの接種を受ける人がワクチンの種類を指定することはできません。
接種期間は、2021年2月17日(水)から2022年2月28日(月)までの377日間を予定しており、最初は、医療従事者等への接種が順次行われます。
医療従事者等への接種が終わるのは3月末頃で、接種が終わり次第、一般への接種が始まります。
まずは高齢者から始まりますが、接種の開始は4月1日以降で、接種完了は6月下旬頃になる見込みです。
接種のスケジュールは、各自治体の人口構成によって大きく変わってくるため、居住する自治体の発表を確認してください。
接種の手続きや予約方法、接種場所等については、居住地の自治体から「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が届きます。
記載された内容に従って接種の予約を行い、自治体が用意した接種会場で問診を受けたあとワクチンを接種します。
以下に、「接種期間」、「接種順位」、「ワクチンの種類」、「接種回数」、「接種間隔」、「費用」などの情報を、厚生労働省のWEBサイトを参考にまとめました。
新型コロナウィルスのワクチン接種について
期間
2021年2月17日(水)~2022年2月28日(月) 377日間
接種優先順位
- 医療従事者等 約370万人
2021年2月17日(水)~ - 高齢者(65歳以上) 約3600万人
2021年4月上旬~6月下旬 - 基礎疾患を有する方、高齢者施設・福祉施設等で従事する方 約1000万人
6月下旬以降~ - それ以外の16歳以上の方
ワクチンの種類
「モデルナ社」、「アストラゼネカ社」、「ファイザー社」等のワクチン
※ワクチンの接種を受ける人がワクチンの種類を指定することはできません
日本が契約、交渉中のワクチンの数
・モデルナ社 4000万回分+1000万回分(契約締結)
・アストラゼネカ社 1億2000万回分(契約締結)
・ファイザー社 1億2000万回分(協議中)
現時点で「モデルナ社」と「アストラゼネカ社」合わせて1億7000万回分、8500万人分のワクチンを確保できる予定になっています。
「ファイザー社」との契約が締結されれば、さらに1億2000万回分、6000万人分のワクチンを確保できます。
日本の人口は1億2650万人ですから、上記3社のワクチンで国民全員にワクチンが行き渡ることになります。
接種回数
2回
接種間隔
3週間
接種場所
居住地の市町村が用意した接種会場
神戸市では、市内約800施設の医療機関でワクチン接種を受け付けるほか、集団接種会場を市内計9ヶ所の各区に1カ所程度設ける予定になっています。
接種を受けるための手続きと予約方法
- 接種の時期より前に、市町村から「接種券(クーポン)」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が届きます。
- ご自身が接種可能な時期が来たことをご確認ください。
- ワクチンを受けることができる医療機関や接種会場をお探しください。(接種が受けられる場所を参照)
- 電話やインターネットで予約をしてください。
- ワクチンを受ける際には、市町村より郵送される「接種券(クーポン)」と「本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)」を必ずお持ちになってください。
- 「接種済証」を受け取ります。
接種費用
接種費用は全額公費で負担。自己負担は無料で接種出来ます。
接種を推奨しない人
・接種時に37.5℃以上の発熱のある方
・重い急性疾患にかかっている方
・過去にアナフィラキシーなど重いアレルギー反応を起こした方
・ポリエチレングリコール、ポリソルベートに対してアレルギー反応を起こしたことがある方
接種に注意が必要な人
・過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
・心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある方
・過去に予防接種を受けて、接種後2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた方
・過去にけいれんを起こしたことがある方
・ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある方
ワクチンの副反応
・接種部位の痛みや腫れ
・頭痛
・発熱
・悪寒
・倦怠感
・疲労感
・筋肉
・アナフィラキシー(急性アレルギー反応)など
ワクチン接種会場では、ワクチン接種後最低15分の経過観察を行い、アレルギーやアナフィラキシーの症状が出た場合には、すぐに治療ができる体制が整えられています。
ワクチンの効果(発症予防、持続期間)
ワクチンの臨床試験や接種が始まってから時間が経過していないため、ワクチンによる抗体の効果や持続期間は検証中の段階です。
ワクチンを接種すると新型コロナウイルスに感染するリスクが減ったと評価されていますが、どの程度減るのかはこれからの経過観察が必要となります。
効果がどのくらい続くのかについても、現在検証中です。
ワクチンの効果の持続期間が短い場合でも、効果が切れたあとに再度ワクチンの接種が行えるように、国産ワクチンの開発・生産ができる体制づくりを行っています。
神戸市でのワクチン接種について、スケジュール
3月初旬 コールセンター開設
3月下旬 接種券(65歳以上の高齢者)の発送、接種予約受付け
4月 高齢者へのワクチン接種を開始
神戸市に住民票がある方は、原則として、住民票所在地の神戸市内の医療機関や集団接種会場で接種を受けます。
神戸市では、市内約800施設の医療機関でワクチン接種を受け付けるほか、集団接種会場を市内計9ヶ所の各区に1カ所程度設ける予定になっています。
接種を受けることができる医療機関や接種会場を探すための、接種総合案内サイトが設置される予定になっています。
ワクチン接種状況
2021年2月17日(水)~2021年2月24日(水)の8日間でのワクチン接種回数
接種回数 17,888回
1日平均 2236回
このペースで接種すれば国民全員が1回ずつ接種するのにかかる日数
56,181日(153年11ヶ月)
ソース
新型コロナワクチンについて 首相官邸
新型コロナワクチンについて 厚生労働省
新型コロナワクチンの接種についてのお知らせ 厚生労働省
新型コロナウイルスワクチン接種 兵庫県
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について 神戸市