感染拡大が止まらない新型コロナウイルス

中止になった成人式

今日は成人の日。

神戸市では、約1万5千人が新成人となりますが、ノエビアスタジアム神戸で行う予定の成人式が中止となりました。

中止が決定したのは成人式直前の1月8日。

あまりにも急すぎる決定に、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることが伺えます。

神戸市は、中止となった成人式を後日開催する方針ですが、開催時期や会場などは未定だそうです。

異常が日常に

全国で、連日7000人を超える新型コロナウイルスの新規感染者がでています。

全国の感染者数の推移
全国の感染者数の推移

兵庫県や神戸市でも、新規感染者数が毎日のように最多を更新しています。

クリスマスから年末年始にかけて、感染が拡大したものと見られていますが、最近は、新型コロナウイルスに対する警戒感がなくなってきているような気がします。

感染経路をたどれない感染者も多く、また、濃厚接触者を申告しないケースや、自宅待機中に外出して感染させてしまうケースなども増えていると聞きます。

人は異常な環境でも、それが長く続くと異常とは感じず、異常な環境が当たり前となり、それが日常の環境となってしまうと、危機感を感じなくなってしまいます。

感染拡大はもう止められないのでしょうか?

アメリカでは毎日20万人、イギリスでは毎日5万人を超える新規感染者がでており、一部の地域では医療崩壊が起こっているといいます。

日本でも、保健所では感染経路や濃厚接触者の調査、追跡が追いつかないため、調査範囲を縮小し、追跡調査を限定するなど、感染者を把握できない状況になってきています。

神戸市の病床使用率が94.4%に

神戸市では、新型コロナウイルス感染者向けの病床数の使用率が、1月8日時点で、94.4%に達したと報道がありました。

神戸市の感染者数の推移
神戸市の感染者数の推移

神戸市では、新たな病床を確保する目標を掲げていますが、今のペースで新規感染者が増え続けると、病床が足りなくなるのは時間の問題といいます。

現在でも、自宅待機中の感染者の容態が急変して死亡するケースも報告されています。

医療崩壊が早いのか、ワクチンの摂取が早いのか、まさに瀬戸際です。

日本政府は、「命の選択はない」と言い切りますが、重症化した患者が人工呼吸器の使用を望んだにもかかわらず使用されなかった事例などが報道され、実際には命の選択が行われている可能性もあると伝えています。

兵庫県の感染者数の推移
兵庫県の感染者数の推移

兵庫県も緊急事態宣言発令

1月9日、兵庫県、大阪府、京都府は緊急事態宣言の発令を政府に要請することを決めました。

政府はこれを受け、1月11日、兵庫県、大阪府、京都府の関西3府県に、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を再発令する方向で調整しています。

緊急事態宣言は、早ければ1月13日に発令され、期間は関東1都3県と同じ2月7日まで。

兵庫県では、酒類提供を伴う飲食店の時短営業、午後8時以降の不要不急の外出自粛、イベントの人数制限、テレワークの推進などを行います。

また、1月12日から、兵庫県は独自に、神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市内の「接待を伴う飲食店」、「酒類の提供を行う飲食店」、「酒類の提供を行うカラオケ店」、「その他の酒類の提供を行う飲食店」等に対する営業時間短縮を要請することを決めています。

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