氷ノ山、鉢伏山の北に位置するハチ北高原には、約3000株を超えるザゼンソウが自生する群生地があります。
スキーシーズンが終わり雪解けが始まると、ザゼンソウやミズバショウが目を出し始め、花を咲かせます。
ザゼンソウやミズバショウが見頃を迎えるのは、例年3月下旬頃から4月中旬頃です。
ザゼンソウ群生地は兵庫県の天然記念物に指定されており、毎年ザゼンソウが見頃を迎える頃、ザゼンソウまつりが開催されていますが、今年は中止になっています。
ハチ北高原ザゼンソウ群生地
場所:兵庫県美方郡香美町村岡区大笹
地図:ハチ北高原ザゼンソウ群生地の地図
情報サイト:ハチ北観光協会
ザゼンソウはサトイモ科の多年草で、僧侶が座禅を組む姿に似ていることからザゼンソウと呼ばれるようになったと言われています。
また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ばれることもあります。
ザゼンソウの花は、開花する際には肉穂花序が約25℃まで発熱し、周囲の雪を溶かし、昆虫を引き寄せる匂いを発散することによって、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げているそうです。