阪急岡本駅の北側にある「岡本南公園・桜守公園」で桜が見頃を迎えていました。
岡本南公園・桜守公園には、笹部桜(ササベザクラ)と呼ばれる桜が植えられており、オオシマザクラ系の里桜が交雑したものと推定される桜で、ソメイヨシノよりも花弁が多く、八重桜のようなボリュームのある花を咲かせます。
岡本南公園・桜守公園
場所:神戸市東灘区岡本
地図:岡本南公園・桜守公園の地図
アクセス:阪急岡本駅から徒歩約5分
笹部桜の名付け親の笹部新太郎氏は、桜の研究の第一人者で、特にサトザクラ、ヤマザクラなどの日本古来種の保護育成に尽力した「桜博士」です。
宝塚市にあるJR福知山線廃線の武田尾近くにある演習林「亦楽山荘」で桜の研究をしていました。
亦楽山荘は、現在「桜の園」として整備され、毎年春にはサトザクラ、ヤマザクラなどが咲き誇ります。
笹部新太郎氏は、岡本南公園のある場所に居を移し、庭に落ちた種が芽生え、これが笹部桜となりました。
笹部氏の死後、神戸市が邸宅跡を整備し、岡本南公園・桜守公園として、笹部桜を保存しています。
岡本南公園・桜守公園の笹部桜は、神戸市の木に指定、兵庫県の天然記念物に指定されています。