長田神社の追儺式節分祭では、豆まきは行われませんが、全国的にも珍しい神事が行われます。追儺式は七匹の鬼が舞を披露し、無病息災、家内安全を祈願します。長田神社の鬼は、邪鬼、疫鬼を追い払う良鬼です。
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長田神社の追儺式・節分祭は、室町期から続く神事で、神の使いを務める7匹の鬼が、松明や太刀をふりかざす迫力ある鬼の舞を披露します。
神社で追儺式が行われることは全国的にも珍しく、儀式も室町時代から受け継がれた古くからの形をそのまま保存していることから、兵庫県指定重要無形民俗文化財にも指定されています。
7匹の鬼は、松明の炎で種々の災いを焼き尽くし、太刀で寄り来る不吉を切り捨て、一年間の無病息災、家内安全を願って踊ります。
参拝者は、松明の灰をかぶることにより祓を受け、松明の燃え残りを家の入口に吊るして除災招福を願います。
長田神社の節分祭では、豆まきは行われませんが、他では見ることができない神事が行われるので、多くの参拝客で賑わいます。
追儺(ついな)とは、「おにやらい(鬼遣、鬼儺)」、「おにおい(鬼追い)」とも言われ、 706年(慶雲三年)文武天皇の時に流行した疫病を追い払おうと、宮中で大晦日に鬼払いの儀式として行われたのが始まりとされています。 ※諸説あります。
追儺は、もともと災厄や疫病を運んでくる悪霊である鬼を追い払う儀式でしたが、現在では鬼は良鬼とされており、この良鬼が儺(疫鬼)を払い疫病を除く儀式となっています。
以来、大祓の年中行事として宮中で行われ、それが社寺に広まり、現在の各家庭で行われる節分の豆まきとして受け継がれています。
13:30 練り込みの後節分祭開始
14:30 太鼓、ホラ貝の音に合わせて一番太郎鬼が右手に松明を持って舞台の東に登場(3回)※舞台東端から西端までの演武を1回とする
15:15 赤鬼、姥鬼、呆助鬼、青鬼、一番太郎鬼が順次右手に松明を持って舞台の東に登場、演舞(2回)
16:15 餅割鬼、尻くじり鬼が舞台に登場
16:25 太刀役の子供5人が舞台の東側に登場し、鬼に順次太刀を渡す(太刀渡し)
16:40 赤鬼、姥鬼、呆助鬼、青鬼、一番太郎鬼が太刀を受け取り演舞(太刀渡しの舞)
16:50 5匹の鬼が舞台の西側で順次立ち役に太刀を返す(太刀納め)
17:00 餅割鬼、尻くじり鬼が舞台に登場
17:15 赤鬼、姥鬼、呆助鬼、青鬼、一番太郎鬼が順次登場(御礼参り)
17:45 餅割鬼、尻くじり鬼が舞台に登場
18:20 餅割鬼が影の餅を斧で12ヶ月の餅割りを果たす
18:30 終了
長田さんの愛称で親しまれる長田神社は、高取山の南東麓に鎮座し、1800年を超える歴史を持ち、日本書紀にも記載される古社です。祭神の事代主神は、「恵美主様」「福の神」ともいわれ、商工業や産業の守護神、日々の生活の開運招福、厄除解除の神として崇敬されています。
また、楠宮稲荷社裏の大楠の御神木に、赤えい絵馬を奉納して祈願すると、あらゆる疾病に効験があるとされ、病気平癒のご利益があることも有名です。