「布引の滝」新神戸駅からわずか15分の神戸の名瀑

布引の滝は、神戸の桜の名所として知られる生田川の上流に架かる滝で、落差は43メートルあります。布引の滝は、「三大神滝」の一つに数えられ、「日本の滝百選」にも選ばれています。

布引の滝
布引の滝

布引の滝へは、新幹線の新神戸駅から徒歩約15分ほどで行くことができ、初夏の新緑、秋の紅葉など、季節ごとに六甲山の自然を手軽に楽しむことができます。

布引の滝へ行く途中には、布引渓流の「雌滝」、「鼓ヶ滝」などがあります。

布引の滝は2段になっていて、上段の滝が「雄滝」、雄滝の滝壺から流れている下段の2本の滝が「夫婦滝」です。夫婦滝は水量が多い時に2本の滝になります。

布引の滝 雄滝と夫婦滝 右の水色の屋根は雄滝茶屋

布引の滝から約5分ほど登ると「見晴らし展望台」があり、神戸の街を一望できます。

「見晴らし展望台」は、夜景スポットとしても知られていますが、歩かなければならないことと、夜間は真っ暗なので、夜景を見るために訪れる人は少なく、休日でも、まれに日没後に下山してくるハイカーに出会うぐらいです。
見晴らし展望台からみる神戸の夜景

あまり知られていないようなのですが、「布引の滝」と「布引ダム(布引五本松堰堤)」は、夜間、ライトアップされています。布引ハーブ園が夜間開園している時には、ロープウェイからライトアップを見ることができます。

布引の滝への登山道は、前半は舗装路が続き、布引の滝と見晴らし展望台までの登山道もしっかり整備されているので歩きやすく、山歩きの装備がなくても気軽に訪れることが出来ます。とは言っても、ハイヒールやサンダルは危険ですが・・・。

新幹線新神戸駅と新神戸トンネルの入り口
新幹線新神戸駅と新神戸トンネルの入り口。新神戸駅の裏に布引の滝への登山道があります。
布引の滝へのアクセス
布引の滝へのアクセスは新神戸駅の下を通って登山道へ向かいます。
布引水源地が重要文化財に指定された施設の一つ「砂子橋」
布引水源地が重要文化財に指定された施設の一つ「砂子橋」
布引渓流の「雌滝」と展望台
布引渓流の「雌滝」と展望台
布引渓流の「雌滝」
布引渓流の「雌滝」

「布引雌滝」の滝壺は堰堤でせき止められ、奥平野浄水場へ水を送るための取水施設があります。水量が多い時には越流の量が多くなり、迫力のある風景を見ることができます。

布引の滝「雄滝」
布引の滝「雄滝」と展望台
布引の滝「雄滝」
布引の滝「雄滝」
布引の滝「雄滝」と「夫婦滝」
布引の滝「雄滝」と「夫婦滝」

夫婦滝は布引の滝の滝壺から流れ落ちる滝で、水量が多い時に2本の滝になります。

布引の滝「雄滝」
布引の滝「雄滝」 の正面から
布引雄滝茶屋(ぬのびきおんたき茶屋)
布引雄滝茶屋(ぬのびきおんたき茶屋)

布引雄滝茶屋(ぬのびきおんたき茶屋)は、布引の滝のすぐ上にあり徒歩数分。1915年の創業。 布引雄滝茶屋 の傍らには創業100周年の記念碑が建てられています。

見晴らし展望台
「見晴らし展望台」と神戸の風景。木々が生い茂り視界は広くありません。
見晴らし展望台
「見晴らし展望台」と神戸の風景見晴らし展望台 の北には車道があり、そこから眺めた方が視界が広がります。

見晴らし展望台からみる神戸の夜景

みはらし展望台からさらに登って、猿のかずら橋から城山(滝山城跡)方面へ行くと、10分ほどで布引ハーブ園のロープウェイの真下に行くことができます。ここからは生田川が真正面に見えます。

布引渓流にかかる「猿のかずら橋」
布引渓流にかかる「猿のかずら橋」

「猿のかずら橋」を渡ると「城山(滝山城跡)」経由で北野異人館へ行くことができます。猿のかずら橋から城山(滝山城跡)まで約15分、城山(滝山城跡)から北野異人館まで約15分です。城山(滝山城跡)からは、新神戸への下山ルートや、堂徳山、市章山、錨山経由でビーナスブリッジへ行くこともできます。

布引ハーブ園のロープウェイ
布引ハーブ園のロープウェイ

「猿のかずら橋」から「城山(滝山城跡)」へ登ると布引ハーブ園のロープウェイと同じくらいの高さになります。このあたりにベンチがあり、ここから神戸の街を眺めると生田川の真正面になります。

生田川とポートアイランド
生田川とポートアイランド
生田川と生田川公園
生田川と生田川公園

布引渓流は、「神戸ウォーター・布引の水」の水源地でもあり、布引の滝、布引ダム(布引五本松堰堤)、布引貯水池には、各所に水道施設や取水施設などがあり、一部の近代建築物は、重要文化財にも指定されています。

布引の滝からは、布引ダム(布引五本松堰堤)、布引貯水池、市ヶ原、大龍寺、再度公園、布引ハーブ園、森林植物園、摩耶山掬星台などへのハイキングコースや登山道が通じていますので、休日には多くのハイカーで賑わいます。

※2019年5月現在、布引の滝から森林植物園へ続く「トゥエンティクロス」と「あじさい広場」周辺は、土砂崩れのため通行止めになっています。 森林植物園 、徳川道、シェール道へは、高雄山の西を迂回します。

布引の滝、布引渓流の案内地図

布引の滝、布引渓流の地図
布引の滝、布引渓流の地図

布引の滝のライトアップと見晴らし展望台の夜景

露出を明るく設定して撮影したので、昼の写真とあまり変わりませんが、紛れもなく夜の布引の滝です。

布引の滝のライトアップ
布引の滝のライトアップ
布引の滝のライトアップ
布引の滝のライトアップ
見晴らし展望台の夜景
見晴らし展望台の夜景
見晴らし展望台の夜景
見晴らし展望台の夜景

見晴らし展望台は、周囲を山に囲まれており視界は広くありません。見える範囲は、西のメリケンパーク、正面に生田川、ポートアイランド、神戸空港、東は六甲アイランドの一部が見えます。視界がよければ大阪湾の対岸にある関西国際空港まで見ることができます。

見晴らし展望台は、 視界が狭く、アクセスも悪いので、夜景を見に訪れる人は多くありません。あまりおすすめの夜景スポットとは言いにくい場所です。もし、夜景を見に行くのであれば、懐中電灯と熊鈴が必要です。

六甲山には熊はいませんが、イノシシがたくさんいます。市街地に近くても、暗い夜道では遭遇する可能性がかなり高いので、熊鈴の携行をおすすめします。ただ、人慣れしたイノシシに熊鈴の効果があるかどうかは保証の限りではありませんが・・・。

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