神戸市立王子動物園で飼育されているジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)」が中国に返還されます。王子動物園では6月1日から開園し、「タンタン(旦旦)」を公開しています。
※イベント情報は変更になる場合があります。事前にご確認の上おでかけください。
神戸市立王子動物園で飼育されているジャイアントパンダの「タンタン(旦旦)」が、2020年7月15日に「日中共同飼育繁殖研究」の期限を迎え、中国に返還されます。
王子動物園のジャイアントパンダは、2000年7月から10年間の予定で、中国大熊猫研究中心(臥龍中国パンダ保護研究センター・臥龍繁殖センター)から、日中共同飼育繁殖研究のためにオスとメス2頭が来園しました。
2頭のパンダの愛称は一般公募によって、オスは震災復興の願いを込めて「コウコウ(興興)」、メスは新しい世紀の幕開けという意味で「タンタン(旦旦)」と名付けられました。
2010年と2015年には、それぞれ5年間の飼育期間延長が認められましたが、2020年の期間満了では、繁殖実績や飼育実績に乏しいことと、「タンタン(旦旦)」の高齢を理由に飼育期間の延長が認められませんでした。
王子動物園から「タンタン(旦旦)」が中国へ帰国すると、王子動物園にはパンダがいなくなってしまいます。
神戸市は、新たなパンダの貸与を申し出ていますが、中国は、王子動物園の繁殖実績や飼育実績に乏しいとして難色を示しています。
王子動物園では、2代目「コウコウ(興興)」が来園した翌年の2003年から2009年まで、人工授精による繁殖が行われ、2007年は死産、2008年には出産に成功したものの4日後に死んでいます。
また、2010年9月にはオスのコウコウ(興興)が人工授精中の事故により、14歳で亡くなっています。
「タンタン(旦旦)」が返還されると、日本国内でパンダを見ることができるのは、東京都の「上野動物園」と、和歌山県「アドベンチャーワールド」の6頭になります。
「タンタン(旦旦)」と「コウコウ(興興)」が来園する19年も前に、神戸にジャイアントパンダが展示されていたことがありました。
1981年に開催された「神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)」では、「パンダ館」で、中国天津動物園から借りたジャイアントパンダのオスの「サイサイ(寨寨)」とメスの「ロンロン(蓉蓉)」を展示していました。
王子動物園は、新型コロナウイルスの影響で5月31日まで休園していましたが、6月1日から開園し、「タンタン(旦旦)」を公開しています。
王子動物園では、新型コロナウィルスの感染防止対策として、抽選による1日2千人の入場制限を実施しており、見学希望者は、WEBサイトかはがきで申し込みます。
応募資格は、「神戸市在住」、または、「兵庫県在住で動物サポーター」となります。
「タンタン(旦旦)」の見学応募の方法などの詳細は公式WEBサイトをご覧下さい。
公式サイト:神戸市立王子動物園
王子動物園は6月1日から開園していますが、当分の間、抽選による入場制限を実施しています。「タンタン」の中国返還予定日は7月中旬頃(未定)。
日程:2020年6月1日から7月中旬頃まで
時間:9:00~17:00 ※見学当選者は見学時間を指定
場所:神戸市立王子動物園 兵庫県神戸市灘区王子町
地図:神戸市立王子動物園の地図
アクセス:阪急「王子公園駅」から徒歩約5分
駐車場:有料
公式サイト:神戸市立王子動物園
性別 メス
生年月日 1995年9月16日
出生地 中国大熊猫研究中心(臥龍中国パンダ保護研究センター・臥龍繁殖センター)
来園日 2000年7月16日
性別 オス
生年月日 1996年8月12日
※繁殖に不向きと判断され、2002年12月5日に中国へ返還
出生地 中国大熊猫研究中心(臥龍中国パンダ保護研究センター・臥龍繁殖センター)
来園日 2000年7月16日
性別 オス
生年月日 1995年9月14日 2010年9月9日死亡
出生地 中国大熊猫研究中心(臥龍中国パンダ保護研究センター・臥龍繁殖センター)
来園日 2002年12月9日