6月10日は時の記念日です。天文科学館、明石駅、魚の棚商店街などで子午線通過記念証の配布します。天文科学館では入館料が無料になります。時のウィークでは、明石駅や明石公園でイベントが開催されます。
※イベント情報は変更になる場合があります。事前にご確認の上おでかけください。
日本標準時が制定されたのは、1886年(明治19年)です。それまでは、日本国内においても地域ごとに時間が違っていて、時差がありました。
1884年(明治17年)、アメリカのワシントンで開催された「本初子午線並計時法万国公会」で、イギリスのグリニッジ天文台を経度を「0」にすることが決まりました。
グリニッジ天文台から、地球の周囲を24時間で割った15度ごと(1時間ごと)に、グリニッジから経線を引いたものを「経帯時」といい、世界中に24の経帯時が制定されました。
日本では、1888年(明治21年)年1月1日から一つの時計を使い、日本国内の時差がなくなりました。
時の記念日は、1920年(大正9年)6月10日、「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と生活改善同盟会によって制定されました。
時の記念日を6月10日に決めた理由は、671年(天智天皇10年)4月25日に「天智天皇の漏刻」が初めて時を知らせる鐘を打ったことに由来します。4月25日は、今の暦に直せば6月10日になります。
日本で初めて時計が使われたのは、660年と言われています。この時計は、中国で発明された水時計の一種「漏刻」を制作したそうです。
明石市で時の記念日の6月10日に、天文科学館、魚の棚商店街などで子午線通過証を配布しています。詳しくは下記のWEBサイトでご確認ください。
明石・時感動推進会議
子午線通過記念証の配布
天文科学館 9:30~
魚の棚商店街 魚の駅 10:00~
明石公園 10:00~
日本標準時の基準となる東経135度の子午線は、明石市を含む12市を通っています。それぞれの市町村には、目には見えない子午線を表示する標識やモニュメントが建っています。明石市は、1911年(明治43年)に日本で最初に標識を建てたことから「子午線のまち」といわれています。
東経135度子午線は、「日本標準時の基準」となる経度で、1886年(明治19年)に、世界時に9時間加えた時刻となる東経135度子午線上の時刻を自国の標準時として定めました。
この東経135度の子午線上にあるのが「明石市立天文科学館」です。明石市には15カ所に東経135度の標識やモニュメントが設置されています。
天文科学館は1960年の時の記念日、6月10日に開館しました。天文科学館には、現役としては日本最古のプラネタリウムがあり、稼働期間は、日々、日本記録を更新しています。
天文科学館では、日本で最初に時を刻んだと言われている水時計の一種「漏刻」が設置されています。天文科学館では、漏刻を日本標準時「子午線」の真上に設置しており、漏刻が稼働する様子を見ることができます。
明石市立天文科学館のエントランスには「トケイソウ」が植えられています。トケイソウの見頃は、5月下旬頃から6月下旬頃で、時の記念日に合わせたように花を咲かせます。
トケイソウは南米ブラジル原産の常緑蔓性多年草で、花の形が時計の文字盤に見え、雌しべが長針、短針、秒針の3本の針に見えるので「トケイソウ」の名前が付きました。